消えない花火、うちあげられたまま。

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横浜の花火大会が、今年で休止になってしまうとニュースにて。

休止であって中止ではない、と解釈していますが、さてさて。

 

 

今回のニュースで驚いたのが、1986年から開催されていたことです。

 

第31回神奈川新聞花火大会、というのが正式名称。

 

 

歴史があるのは確かですが、もっと前から開催していたのかと思ってしまいました。

 

1986年のヒット曲の中には、大好きな曲が多いこともあって、

1986年は、かなり印象深い年です。

 

 

1986年の横浜を、かなり鮮明に覚えています。

 

歩きながら見た景色も、

窓越しに見た雨の様子も、

どこまで正確な記憶かはともかく、かなり鮮明な映像で記憶しています。

 

 

山下公園での打ち上げも印象的です。

 

1989年、というと第4回になるのでしょうか。

仲間と見たことを覚えています。

 

ちょうど横浜博覧会が開催されていた夏でした。

 

横浜博覧会に仲間と出かけた日の夜が、たまたま花火大会でした。

 

『せっかく行くなら花火の日にしよう』

と話したようにも思いますし、

誰かが言い出した気もするし、

じっくり思い出してみると曖昧な部分もあります。

 

 

 

横浜博覧会の会場へは、ゴンドラに乗って行きました。

横浜駅の西口で降りて、そごうの海近くから出ていたような気がします。

いい眺めでした。

ゴンドラに乗りながら、また乗ろう、と思ったのを覚えています。

 

 

持ち歩いていたのは当然ながらフィルムのカメラです。

36枚撮りのフィルムです。

2本、用意していたと思います。

当時の感覚としては、かなり撮った気がする、のですが、

現在のデジカメ感覚では少なすぎるくらいの撮影量でしょう。

それに、

あんまり景色、撮ってないんですよね。

花火も撮ってません、たぶん。

 

 

思い出は胸の中に。

体験こそが資産になる。

そんな気持ちもありました。

でも、ふとしたときに、『見たいなあ』と懐かしむこともあります。

ほんの一瞬ですけど。

 

 

 

 

 

 

花火を見よう、と提案すると、

 

『花火? 見たいの? 子供かよ!』

 

みたいな反応をされることが多かったです。

 

 

たまたま、その日、その夜に、どーんと打ちあがる。

そんなふうにして花火を楽しんでいた気もします。

 

子供かよ、と言われるのが嫌で、

花火のことは口にせずに、

それとなく花火の日程を選んで、

しらんぷりして『あ。花火』と言っていたような感覚も残っています。

 

 

 

いくつか記憶が混ざってしまっていることもあるかもしれませんが、

思い出し始めると、けっこう色々と思い出せます。

記憶が正しいのかどうかは分かりませんが、

と言っておきましょうか。

 

 

思い出づくりで『つくられた思い出』の多くが、

けっこう思い出しにくくなっているんです。

むしろ、

思い出にするつもりもない何気ない場面やら、

カメラを向けることのなかった場所での経験のほうが、

すんなり思い出せています。

 

 

 

どんな記憶も心の引き出しには収納されていることでしょう。

ハードディスクのデータみたいに自由自在に呼び出せる日が来るかもしれません。

ファイルが散乱していて、

あるのは分かっていても二度と呼び戻すことがない、

みたいなこともあるでしょうが。

 

 

 

 

ほんの少しだけ、

1986年と1989年のことを思い出してみました。