あくまでもドクダミの香り
なんていうか全身がドクダミの香りというか匂いで包まれていて、すごいことになっています。傾斜地の草引きをしてきたからです。まあ涼しいので、はりきってしまいました。調子にのっちゃったわけです。気づいたのは、作業後の喫茶店です。
「なんか、くさくない?」
と言われました。
他人事の顔で休憩してたんですけれども。コーヒー美味しい。このところ暑かったけれど今日は過ごしやすくていいですよね。そんなことを、のんきに話していたときに。
「これってドクダミの?」
ドクダミと聞いてピンときました。きますよね、そりゃ。ドクダミとミントに覆われた傾斜地に、さっきまでいたわけですから。草引きまくって草抜きまくって草刈りまくって、いまここ。
「うん、まあ、でも、あれですよ?」私は言いました、
「ドクダミはノラ猫予防に効果があるんです」
「のらねこ。います? いまどき」
「いる、でしょ?」
よく考えれば、いないですね。来てもドクダミを避けるとして、なおさらです。
しかも最近はペットは家の中で飼いましょうの風潮です。
私が子供の頃に、となりのお姉さんが猫を飼っていました。夜ちょっとだけ部屋の窓が開いてるんです、「そこから出入りするのよ猫」と教わりました。
にゃあにゃあ拾ってきた、捨ててきなさい、という親子の会話が珍しくありませんでした。
「ドクダミ茶にすれば美味しいかも?」
「かなり強烈っすよ?」
「からだには良いんでしょ?」
「あくまでもドクダミの香りっすよ?」
ちなみに。
私が担当した傾斜地は、ドクダミ、ペパーミント、スペアミントが大量に繁殖しています。ミント系が密生している場所は、そのままでいいと言われましたが、ドクダミの多い箇所はミントもろとも引き抜きます。絶対的な総量としてはドクダミが優勢なので、ミントの香りは少ないのかな。歩いているとき、風に舞う香りはミントのほうが強くて爽やかです。
軍手にもドクダミの匂い、いえ、香りがしみこんでいますねえ?
作業靴や作業着は、前もってローズゼラニウムこすりつけておいたから爽やかな香りを放っていたんですが、作業が終わる頃にはドクダミが勝っています。
かなり強烈なドクダミの匂い、いえ香りです。なかなか消えません。でも一晩で霧散します。それが不思議。
今日の音楽は、松岡直也さんのアルバム「午後の水平線」の一曲目に収録されている「サンスポットダンス」
これのライブバージョンです。